猛暑が続く中、熱中症対策や暑さ対策のアイテムとして「氷嚢(ひょうのう)」の注目が高まっています。
氷と水を入れて繰り返し使える氷嚢は、首元や頭などを手軽に冷やせるアイテムとして、家庭やスポーツ現場でも広く活用されています。
このページでは、氷嚢の正しい使い方から、効果を長持ちさせる工夫、使用時の注意点までを初心者向けにわかりやすく解説します。
氷嚢はどんなときに使う?
氷嚢は次のような場面で利用されています。
- 熱中症予防(首・脇・太ももの付け根などの冷却)
- スポーツ後のクールダウン
- 発熱時の頭部冷却
- 捻挫や打撲などの冷却
氷嚢は冷たさだけでなく「熱をこもらせない」という点でも、エアコンのない環境での熱対策として注目されています。
氷嚢の基本的な使い方
2025年はペットボトルのような持ち運び用の氷のうが人気ですが、ここではレトロな形の氷のうの使い方を紹介します。
- 氷嚢の口を開け、氷を8分目程度まで入れます
- 氷の隙間を埋めるように少量の水を入れます
- しっかりとフタを締めます(密閉タイプ推奨)
- タオルで包んで、直接肌に当てすぎないようにします
氷だけでなく水を入れることで、氷が溶けた際に冷却効果が広がりやすくなります。
氷嚢を長持ちさせるコツ
- 氷+水の割合は「氷:水=8:2」がおすすめ(氷だけよりも冷却持続時間が長い)
- あらかじめ冷凍庫で氷嚢本体を冷やしておくと冷たさが長持ち
- 冷凍庫の氷を多めにストックしておくと繰り返し使いやすい
- 直射日光を避けて使うと保冷力が落ちにくい
氷嚢の使用で気をつけたいポイント
暑い日に肌に付けると気持ちのいい氷のうですが、注意ポイントもあります。
- 長時間、同じ場所に当て続けない(低温やけどの原因)
- 水漏れのない構造を選ぶ(パッキン付き・2重構造など)
- 外側が濡れると滑りやすくなるため、結露防止タイプがおすすめ
- お湯を入れるタイプではないので、温め用には使用不可(最近はお湯をいれてもいいタイプもあるようです)
氷のう用の氷の作り方
自宅で氷のう用の氷を作るなら、ドリンク用の氷の型より、袋で作ると早くできます。
- 厚めのジップロックに水を適量入れて、しっかりと口を閉じます。
- 金属のバットに平たく置きます。
- 冷凍庫で氷になるまで入れておきましょう。
- 凍ったら取り出して、床と平行にして一回落とします。(あまり高い所から落とさないように。また柔らかい床の場合はタオルを敷いた上に落としてください。)
- 氷が砕けたら、氷のうに入れます。
ジップロック何枚かに氷を作っておくと、氷のうに氷を足していけるので便利です。
氷嚢に関するよくある質問(Q&A)
Q. 氷嚢に水だけ入れても効果はありますか?
水だけでもある程度の冷却効果はありますが、氷を加えることで冷却時間が飛躍的に伸びます。
Q. 氷嚢は洗えますか?
基本的に洗えます。使用後は中を空にし、よく乾かすことでカビや臭いを防ぐことができます。
Q. 結露しにくい氷嚢はありますか?
市販されている「結露防止加工」や「2重構造」の氷嚢は、外側が濡れにくく持ちやすいため人気があります。
まとめ
氷嚢はシンプルな構造ながら、暑さ対策や体の冷却にとても効果的なアイテムです。正しい使い方とちょっとした工夫を知っておけば、冷却時間を長く保ち、より安全に使うことができます。
初めて氷嚢を使う方は、まずは手軽なタイプから試してみると良いでしょう。次のページでは、「結露しにくい」「長持ちする」と評判のおすすめ氷嚢を紹介しています。