火をつけたとたん、キッチンが蒸し暑くなる…
顔から汗がポタポタ…
――そんな経験、ありませんか?
夏のガスコンロまわりは、熱気と蒸気がこもってまるでサウナ。しかもリビングの冷房が届きにくい間取りだと、余計にツラいですよね。
ここではそんなガス火で暑くなるキッチンの解決法を紹介していています。ちょっとした工夫や便利グッズで、キッチンの暑さはぐっと抑えられます。参考にしてみて下さいね。
なぜガス火はこんなに暑い?
放射熱が顔・胸元に集中
ガス炎の熱は鍋底だけでなく周りへも拡散します。熱の約4割が空気中に逃げると言われ、顔まわりが一気に高温になります。
熱気は上へ、冷気は下へ
ガス火からの熱気・蒸気は天井に滞まります。また、冷房の冷たい空気は床の方へ押し下げられ、空気の循環が止まることで温度ムラが発生します。
ガス火の暑さ対策グッズ活用法
遮熱カバーで放射熱をブロック
ガス火の横にレンジガードを立てておくことで放射熱が広がるのを極力抑えます。油はねガードとしてもお役立ちで、おそうじもラクに。2面、3面などタイプがあるのでキッチンのタイプに合わせて選べます。
卓上IHで熱源を分散!
そうめんを茹でたり、お味噌汁を作るときは、卓上IHでなるべく熱を出さない工夫を。1000Wクラスならブレーカーが落ちる心配も少ないです(自宅の耐久ワット数を調べて購入しましょう)
クリップ式扇風機でピンポイント冷却
レンジフードに取り付けて、顔周りに風を送るとかなり暑さが軽減されます。顔に汗をかかないだけでもマシな感じに。首振り+上下調整ができるモデルなら、夏以外に湿気飛ばしや結露防止にも応用できます。
窓用換気扇で熱気を強制排出しよう
キッチンに窓があるなら強力な暑さ対策に。レンジフードと併用すると排気量が約1.5倍に。差し込み式で賃貸でも原状回復が簡単です。
冷たいグッズで体を冷やそう
ネッククーラーや冷感タオルを巻いて、体を冷やしながらキッチンに立ちましょう。くり返し凍らせて使えるタイプならコスパも良し。
間取り別・おすすめ配置パターン
自宅のスタイルに合わせて配置することで、ベストなキッチンの暑さ対策に。
間取り | 送風配置 | ポイント |
---|---|---|
独立型 | 窓側に排気ファン+サーキュレーター | 換気をさらに良くして熱気を減らす |
対面キッチン | カウンター下から上向き送風 | リビングの冷気をキッチン側へ送り込む |
I型壁付け | レンジフードの横にクリップ扇風機 | 顔まわりを冷やしながら油煙を換気扇に |
安全に使うための注意点
火の周りの対策ですので、安全には注意して対策をしましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q. キッチンで使っても油や水で壊れない?
- A. 完全防水ではありませんが、多くの機種は前ガードや羽根の取り外しが可能で、軽く洗えます。ただし、本体に水をかけたり、蒸気が直接当たる場所には設置しないようにしましょう。
- Q. 扇風機の風が火に当たって火がゆらぐのが心配…
- A. ガス火の炎が安定しないほど強い風はNGです。風量を弱めに設定し、風向きが火に直接当たらないように斜めから送風するのがコツです。
- Q. サーキュレーターって夏以外にも使える?
- A. はい、冬は暖房の空気を循環させたり、部屋干しの洗濯物を乾かすのにも便利です。一年中使えるので、収納せずに置きっぱなしにする方も多いですよ。
- Q. 扇風機って置く場所がないんですが…
- A. クリップ式やタワー型など、省スペース設計の機種を選ぶのがおすすめです。レンジフード横や棚板に取り付けるだけでも、かなり涼しさが変わりますよ!
- Q. 賃貸でも壁に取り付けできますか?
- A. 壁に穴を開ける必要があるタイプは避けましょう。クリップ式や床置き型、窓用ファンなど、工具いらずで設置できる商品が豊富にあります。
まとめ|ガス火でも“風”を味方に夏を乗り切る
キッチンの暑さの原因は、「熱を防ぐ」「風を回す」「熱気を逃がす」という3つの工夫で、体感温度はグッと下げられるんです。
どれも手軽にできることばかりなので、まずは、あなたのキッチンに合った方法から少しずつ取り入れて、暑さに負けない、快適な夏の台所時間をつくっていきましょう。
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